生体内の細胞は、常に様々な機械的刺激を受けています。細胞が、伸展、圧縮、ズリ応力、静水圧などの機械的刺激を受けると、メカノレセプターが刺激され、細胞内にそのシグナルが伝達されることにより細胞活動に影響を与えると考えられています。
しかし、通常の培養条件下(静的培養)では、このような刺激は存在しません。弊社の培養細胞伸展システムは細胞に伸縮、圧縮刺激を加えながら培養することで、生体内に近い環境を与えるため、静的培養とは異なる細胞の変化・応答が観察できます。接着性の種々の細胞に広く用いることができます。
細胞外マトリックスでコートしたチャンバーに細胞を播種し、CO2インキュベーター内で伸展・圧縮をしながら細胞培養を実施。顕微鏡ステージ上に取り付けるタイプであれば、負荷をかけながらリアルタイムに細胞の変化を観察できます。
項目 | 生化学的アプローチ | 細胞生物学的アプローチ | |||
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モデル | STB-100-04/10 | STB-1400-04/10 | STB-150 | STB-190-XY | STB-1500 |
アプリケーション | • 遺伝子発現、タンパク質発現 細胞骨格 細胞形態 長時間刺激が可能(hours-days) 持続的伸展用 | 遺伝子発現、タンパク質発現 細胞骨格 細胞形態 複数チャンバーを培養可能 長時間刺激が可能(hours-days) | 細胞骨格 細胞形態 イオン動態(Ca²+ influx) NO 産生 リアルタイム細胞観察 短時間刺激用 ( 連続15-20 分まで) |
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伸展方向 | 一軸 | 一軸 | 一軸 | 二軸 | 一軸 |
チャンバー数 | 1/1 | 8/6 | 1 | ||
培養面積 | 4cm²/10cm² | 4cm²/10cm² | 4cm² | ||
顕微鏡に設置 | - | × | 〇 | ||
インキュベーター | シャーレに入れて使用 | 〇 | - | - | 〇※ |
ストレッチパターン | 手動・持続性 | 自動・64パターン | 自動・64パターン |
※ 他社製マイクロインキュベーターへの組み込み対応が可能です。