ストレッチチャンバー

PDMS(polydimethylsiloxane) シリコンエラストマー製の特殊シリコン膜チャンバーで、優れた特性を持っています。

●高い再現性:
伸展性・復元力が高いため、周期的伸展刺激を長時間にわたって1-20%の伸展刺激を再現性高く負荷することが可能です。

●優れた透明性:
極薄(200 µm)で透明な底面は光学顕微鏡での観察はもとより、蛍光顕微鏡での観察も可能です。

細胞に伸展刺激を与える場合に注意すべき点は方向・強さの均一性です。もし、十分な特性を有しないシステムやチャンバーを使用すると、目的の方向以外に伸展される現象が生じ、二次的な刺激が負荷されてしまいます。また、チャンバー内の一部の細胞にしか刺激が負荷されないとすると、正確な細胞への影響を検討することはできません。

STREX 社のシステムを使用すれば、伸展方向に平行、かつ均一な負荷をかけることが可能で、二次的負荷が微弱です。周期的伸展刺激を長時間にわたって1-20%の伸展刺激を再現性高く負荷できることが確認されています。(Ref)

ストレッチチャンバー表面にはメチル基が露出しているために、非常に疎水性が高くそのままでは細胞は接着しません。そのため、培養前に細胞外基質でコーティングする必要があります。フィブロネクチン、コラーゲン、ゼラチン、ラミニンなどの使用が可能です。

標準で2種類(10cm² タイプ・4cm² タイプ)をご用意しています。マルチウエルタイプ、ゲル伸展用、トランスウエル実験用など特殊タイプについてはお問合せ下さい。

(Ref) Naruse, K., Yamada, T., Sai, X.R., Hamaguchi, M., Sokabe, M. Pp125FAK is required for stretch dependent morphological response of endothelial cells. Oncogene 1998, 17:455-463.

Stretch Chambers

ストレッチチャンバーカタログ

 

STB-CH-04 有効寸法:2.0×2.0×1.0cm
  対応モデル

STB-100-04

STB-1400シリーズ

STB-150

STB-1500

カタログ番号

STB-CH-04

  品 名

4cm² chamber (10個)/1セット

  価 格

¥38,000.-

STB-CH-10 有効寸法:3.2×3.2×1.0cm
  対応モデル

STB-100-10

STB-140シリーズ

カタログ番号

STB-CH-10

  品 名

10cm² chamber (5個)/1セット

  価 格

¥23,000.-

STB-CH-04-XY XY2 軸伸展対応 有効寸法:2.0×2.0×1.0cm
  対応モデル

STB-190-XY

カタログ番号

STB-CH-04-XY

  品 名

4cm² XY chamber (5個)/1セット

  価 格

¥36,000.-

STB-CH-4W マルチウェルタイプ 有効寸法:1.5×1.5×1.0cm 
  対応モデル

STB-10-10

STB-140シリーズ

カタログ番号

STB-CH-4W

  品 名

10cm² chamber with 4-wells (5個)/1セット

  価 格

¥24,000.-

※チャンバーの特性:
耐熱温度:5℃-180℃、湿度:20-100%
耐久性:約900,000cycles(伸展率20%)

※未使用のチャンバーは冷暗所に保存。UVの照射により変性しますのでご注意ください。

Chamber Stands

STB-CH-04ST-XX チャンバースタンド  ※伸展率に対応 例)STB-CH-10ST-05:5%伸展用

STB-CH-04.0用伸展スタンド

  対応モデル

holds 1 chamber,

STB-CH-04

カタログ番号

STB-CH-04ST-XX

  品 名

4cm² チャンバー用スタンド

  価 格

¥17,000

STB-CH-10ST-XX チャンバースタンド  ※伸展率に対応 例)STB-CH-10ST-05:5%伸展用

STB-CH-10.0用伸展スタンド

  対応モデル

holds 1 chamber,

STB-CH-10

カタログ番号

STB-CH-10ST-XX

  品 名

10cm² チャンバー用スタンド

  価 格

¥17,000

ストレッチチャンバーのコーティング方

ストレッチチャンバーにはそのままでは細胞が接着しません。そのため、細胞を播く前には細胞外マトリックスでコーティングを行ってください。
滅菌されていませんので、コーティング前にオートクレーブ処理(121℃ 20 分)を行います。

フィブロネクチンでのコーティング方法

  1. フィブロネクチンを、PBSで0.05 mg/ml に希釈する。
  2. ストレッチチャンバーを培養ディッシュ内に置き、チャンバーの底面が完全に覆われるようにフィブロネクチン希釈溶液を注ぐ。
  3. その状態のまま、37℃で4時間以上インキュベートする。
  4. ディッシュをインキュベーターから取り出し、ストレッチチャンバー内の溶液をピペットなどで取り除く。

コラーゲンでのコーティング方法

  1. 希塩酸(pH 3.0, 1 mM) を調製し、オートクレーブ処理する。
  2. type I コラーゲン(ブタ腱由来ペプシン可溶化)を希塩酸(pH 3.0, 1 mM) で希釈する。
  3. ストレッチチャンバーを培養ディッシュ内に置き、チャンバーの底面が完全に覆われるように希釈溶液を注ぐ。
  4. ディッシュに蓋をし、そのままクリーンベンチ内で、室温4時間以上静置する。
  5. 静置後、ピペットなどでコラーゲン溶液を吸い取る。
  6. Serum-freeの培養液で、余分なコラーゲン溶液を取り除くために2回ほど洗浄。

ゼラチンでのコーティング方法

  1. 2%のゼラチンパウダー溶液(PBS 溶液)を調製し、オートクレーブ処理する。
  2. ストレッチチャンバーを培養ディッシュ内に置き、チャンバーの底面が完全に覆われるように溶液を注ぐ。
  3. その状態のまま、37℃で4時間以上インキュベー。
  4. ディッシュをインキュベーターから取り出し、ストレッチチャンバー内の溶液をピペットなどで取り除く。

ストレッチ後の蛍光染色の手順について

  1. ストレッチチャンバーから細胞面をメスで切り出してください。
    (0.8×0.5cmくらいの大きさ)→2.以降で用いる容器の大きさによって異なります。
    ストレッチ方向に長くなるように切り出すとあとからストレッチ方向が解りやすいです。
  2. PBS(‐)が入った容器に1.の膜を入れて下さい。
    (1×1チャンバー(膜なし)をカバーガラスに貼り付けたものを使用)
  3. PBS(‐)wash、2times。
  4. 4%ホルマリン in PBS(‐)で固定→RT、5min、振とうさせて下さい。
  5. PBS(‐)wash、RT、5min、3times。
  6. 0.1% TritonX-100 in PBS(‐)で細胞膜に穴を開ける→RT、5min、振とうさせて下さい。
  7. PBS(‐)wash→RT、5min、3times。
  8. 2% BSA in PBS(‐)でブロッキング→RT、30min、振とうさせて下さい。
  9. 1次抗体 in 0.1%Tween20 in PBS(‐)→RT、30min、振とうさせて下さい。
  10. 0.1%Tween20 in PBS(‐)wash→RT、5min、3times。
  11. 2次抗体 in 0.1%Tween20 in PBS(‐)→RT、30min、振とうさせて下さい。
  12. 0.1%Tween20 in PBS(‐)wash→RT、5min、3times。
  13. スライドガラスの上に乗せ封入( Perma Fluor)→細胞面を下にして下さい。
  14. 蛍光観察。